きちんと予約をしたのに搭乗できない！？オーバーブッキングとは

空港の搭乗口で、「どなたか別の便に替えていただける方はいませんか？」と言われたことはないでしょうか。これは「オーバーブッキング」と呼ばれている、飛行機の座席数が足りないトラブルのひとつ。
「予約をしているはずなのにどうして？」と思う方も多いと思いますが、海外では実は珍しいことではないようです。
なぜこのようなことが起こってしまうのでしょうか？ 原因やその対策についてご紹介します。

オーバーブッキングとは

オーバーブッキングとは、飛行機の座席数が足りなくなってしまった状態のことを言い、出発の数日前に発覚することもありますし、出発の直前に発覚することもあります。

予約をしているためこのようなことは起こらないはずなのですが、海外の場合は珍しくはありません。これは、海外では日本よりも個人で航空券を購入することが多く、それをキャンセルされることも多いため、ある程度キャンセルされても損のないように、航空会社が事前に座席数以上の予約を受けてしまうことが原因のようです。

季節や時間帯によってキャンセルの割合を予測しているため、最終的にはオーバーブッキングは起こらないことが多いのですが、時には予想よりもキャンセル数が少なく座席数が足りなくなってしまうことがあります。

また、人為的なミスで予約客を多く摂りすぎてしまった場合も「オーバーブッキング」と呼ばれます。
オーバーブッキングが発生した場合には、航空会社側で座席を譲ってくれる人を募集し、座席数を調整します。

オーバーブッキングしてしまった時の補償

もし、「席を譲ってほしい」と航空会社のスタッフから言われた場合、拒否する権利はもちろんありますが、席を譲ってくれる人の数が少ない場合には、搭乗を拒否されることもあります。
しかし、このオーバーブッキングは、100％航空会社の責任なので、航空会社によって内容や金額は異なりますが下記のような補償が付くようです。
その日の別便に振り替えられた場合は、「100～200ドル程度の航空会社のクーポン」、「エコノミーからビジネスへのアップグレード」、「食事代」など。

翌日以降の便に振り替えられた場合は、「200～1000ドル程度の航空会社のクーポン」、「エコノミーからビジネスへのアップグレード」、「宿泊代」、「食事代」などが補償されます。

このような補償が付くことから、混雑しそうな時間帯や時期に、オーバーブッキングの補償狙いで予約をする方もいるようです。

オーバーブッキングの予防・対策方法

オーバーブッキングの補償狙いの方もいますが、できることなら予定通りに飛行機に乗りたいものです。オーバーブッキングを避けるための予防・対策方法を知っておきましょう。

・出国・帰国日は余裕を持って

「この日のこの時間までに必ず帰ってこなければ大事な用事に間に合わない！」という場合もあると思います。しかしオーバーブッキングに見舞われた際に、その予定が総崩れになってしまうため、万が一の時に備えて、出国や帰国の日程には余裕を持っておきましょう。

・空港に早めに着くようにする

当日に、オーバーブッキングが判明し、チェックインカウンターで対応してくれる人を募集していることが多いようです。ギリギリにチェックインをすると、拒否されて飛行機に乗せてもらえない可能性もあるので、空港には早めに着くようにしてチェックインしましょう。

・予約の再確認をしよう

特に繁忙期などには、予約の再確認「リコンファーム」をしておくと、オーバーブッキングの可能性が低くなると言われています。

上記のような対策を心がければ、オーバーブッキングによる搭乗拒否に見舞われる可能性は低くなるはずです。海外旅行にはトラブルがつきものですので、余裕を持った行動が大切になります。