海外旅行での盗難対策と被害に遭った際の対処法

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掲載日:2015-08-10

海外旅行での盗難対策と被害に遭った際の対処法

楽しい海外旅行を一変させる盗難犯罪。せっかくの思い出を奪われないためにも、事前に盗難犯罪の手口を知ってしっかり予防しましょう。起きてしまった時の対処法や、スムーズに対応するための準備も大切です。

海外旅行先での多い盗難の種類

海外旅行先で多い盗難の種類としては、以下のようなものがあります。

・置き引き

「空港の荷物の受け取り場でスーツケースを取った後、振り返ったらカートの上の手荷物用カバンが消えていた」「レストランでコーヒーをこぼされ、謝りながらジャケットを拭いてきた男性。ジャケットとカバンを椅子の上に置いたら、男性が去ると同時にカバンもなくなっていた」など、後を絶たない海外旅行中の置き引き被害。
海外では特に注意している人が多いはずですが、ちょっとしたスキを盗難犯罪者は見逃しません。レストランなどリラックスして気の緩む空間や、空港などでの慣れない手続き中、複数の荷物を扱わなければいけない時の少しのスキに魔の手が伸びます。

・スリ

「楽しく観光をしていたら、気が付くとカバンの中から貴重品がなくなっていた」後から思い返せば、「ぶつかってきた人がいた」「子供に話しかけられた」「地図を広げて道を尋ねてきた人がいた。」こんな悔しい経験はありませんか?
最近では財布だけでなくスマートフォンやタブレット、カメラなどがスリの対象になっています。市場や公共の乗り物の中など、人が多く注意が他にそれがちな場所や、ビデオやカメラの撮影中など脇が甘くなりがちなシチュエーションではとりわけ気をつけましょう。

・ひったくり

海外旅行中は、周りの景色や日常で目にすることのない風景に目を奪われがちです。そんなスキを狙われ、カバンごとひったくられるケースが多発しています。車やバイクなどから手が伸びてきて、一気にひったくられるというケースも多くみられます。

・偽警官詐欺

「不安の多い海外旅行中、警察官が近くにいると安心感がある」そんな旅行者の心理をついた、警察官を装った盗難犯罪が増えています。「パスポートをチェックしているから、見せなさい」「スリ犯人が近くにいたので、カバンから貴重品を出して確認するように」など、もっともらしい言葉で声をかけられるので注意が必要です。怪しい場合は、近くの交番に一緒に行くように促しましょう。

・強盗

旅行者をねらった強盗犯罪は、治安が良いとされる国や地域でも起きています。抵抗したため、命を落としたケースもあります。

どうして日本人は海外で盗難に遭いやすい?

日本は治安が良い国。その治安の良さゆえに、日本人は安全意識が低く、自分が盗難にあうと思っていないため、スキが多くてねらわれやすいといえます。また、海外旅行者は比較的裕福な人が多いという認識も持たれています。ブランド品を持ち歩いていたり、人前で高額の現金を出したり、ブランド店で買い物をしたりしているのを見られると、ねらわれやすくなります。

貴重品を隠す方法

パスポート、トラベラーズチェック、航空チケットなどの貴重品は持ち歩かず、ホテルのセキュリティーボックスに入れましょう。海外のホテルは決して安全とはいえません。セキュリティーボックスがない場合は、鍵のかけられるカバンに入れて盗難防止しましょう。
持ち歩く場合は、服の下に隠すように身につけ、現金は2か所以上に分けて持ちましょう。
ズボンのポケットや、カバンのポケットに貴重品を入れるとねらわれやすくなります。カバンを置くときは、両足で挟むようにするなど、盗みにくいところに置くのがポイントです。
道を歩くときは道路側ではなく壁側を歩き、カバンは壁側で持ちましょう。

海外で盗難被害に遭ってしまった時の対処法

十分気をつけていても盗難被害に遭ってしまったなら、パニックにならず最寄りの警察に被害届を提出しましょう。すぐにカード会社や保険会社にも連絡して、手続きを行ってください。日本大使館・領事館などで旅券の失効手続きをして、帰国のための書類を申請しましょう。

海外旅行の出発前に、旅行先の国で多発している盗難犯罪の手口を調べてしっかり対策しましょう。笑顔で日本語を話しかけられても、付いて行かないようにして下さい。犯罪者はちょっとしたスキを見逃しません。万が一、盗難被害にあってもすぐに対応できるように、パスポートや航空券のコピーを身に着けておくと手続きがスムーズになります。