何かあってからでは遅い! 海外旅行に行く前の予防接種の必要性

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掲載日:2015-08-10

何かあってからでは遅い! 海外旅行に行く前の予防接種の必要性

「楽しい思い出を作るために行った海外旅行で、感染症にかかってしまい渡航先でずっと入院する羽目になってしまった」「海外旅行から帰ってきたら突然感染症が発症し、周りの人たちにまで病気を移してしまった」こんな事態を避けるためにも、海外旅行に行くことに決めたなら、事前に予防接種のための準備が大切です。
なぜ、いつ、どこで予防接種をするとよいのかを今回はご紹介しましょう。

海外旅行で予防接種は必要?

海外旅行のための予防接種の目的は、大きく分けて2つあります。

・自分の感染予防と他の人への2次感染予防

思わぬ病気にかかってしまう可能性のある海外に行くにあたっては、自身への感染、また、それにより他者へさらに感染させてしまうというリスクを防いでおかないといけません。
海外旅行中は疲れも出やすく免疫が下がり感染しやすい状況です。予防接種はすべての病気に対応できるわけではありませんが、かかりやすい病気の感染リスクを下げ、感染しても軽度ですみます。

・予防接種が条件になっている国への海外旅行

そもそも予防接種することが入国の条件になるような国もあります。そのような国では、予防接種証明書の提示が要求されます。黄熱が流行っている国から入国する際も、予防接種証明書を要求されることがあります。

黄熱の予防接種

予防接種せずに海外旅行をすると、かかる可能性が高い感染症の中に黄熱があります。
黄熱はウイルス性の感染症で、蚊によって媒介されます。一般的致死率は5~10%と言われていますが、免疫のない海外旅行者の致死率は60%にまで跳ね上がるという報告もあります。黄熱の予防接種証明書はカメルーンやガーナなどのアフリカ地域や南米などの熱帯地域の国への入国の際に提示が求められたり、黄熱流行国からの入国・乗り継ぎの際に書類提示の要求をされたりします。

予防接種を受けるタイミングと受ける場所

日本国内では、検疫所・検疫衛生協会でのみ予防接種を受けることができます。完全予約制ですので、必ず事前に予約しましょう。
一般的な予防接種の場合、予防接種の効果は10日後から発揮され、有効期限は10年です。海外旅行出発前の10日以上前には、予防接種をすましておきましょう。以前に予防接種経験があったとしても有効期限は10年ですので、10年以上経過している場合は再度必要になります。
しかし予防接種の中には、1度だけ打つものや期間をあけて数回打つものがあり、有効期限にも違いがありますので、滞在期間なども考慮に入れて計画して接種する必要があります。
検疫所では電話での予防接種の相談にも応じていますので、分からないことがあれば相談して、万全の準備をしておきましょう。

国や地域によって予防接種が必要かどうか、どの予防接種が必要かは違ってきます。また滞在期間によっても予防接種を打つ回数などが変わる場合もあります。予防接種を推奨されている国への海外旅行が決まったら、まずはよく調べましょう。
万全の準備で予防接種を受けてから出発するなら、海外旅行を安心して十分に楽しむことができるでしょう。