飛行機で耳が痛い時の原因と対処法

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掲載日:2015-10-09

飛行機で耳が痛い時の原因と対処法

飛行機に乗っているときに、耳に違和感を覚えた経験のある方は多いのではないでしょうか。ひどい場合は耳が痛くなってしまうことがあり、それが長引くとせっかくの旅行が台無しになってしまいますよね。ここでは、飛行機で耳が痛くなる原因や対処法などについてご紹介します。

飛行機で耳が痛くなってしまう理由

鼓膜の奥にある「耳管」は、通常時は密閉されています。風船と同じ状態だとイメージしてもらえれば分かりやすいでしょう。風船は気圧が低くなると大きくなり、高くなると小さくなりますが、これと同じで、耳管内部の空気は気圧の変化によって膨張したり収縮したりします。特に、気圧が低くなり耳管内の空気が膨張すると、鼓膜に負荷がかかるため、耳の違和感や痛みに繋がるとされているのです。

特に、飛行機は短い時間で気圧が変化するため、中耳と外気の気圧調整が追いつかず、圧力がかかって痛みが発生しやすい状況にあります。人によって個人差はあるものの、酷い場合は激痛を伴う場合もあると言われています。

耳が痛くなるのを防ぐ耳抜きの方法

飛行機の中で耳が痛くなる主なタイミングは、「離陸時の上昇中」と「着陸前の下降中」の2つです。この時間帯は気圧が低くなったり高くなったりしていますので、以下の方法を試してみてください。

まず、空気が漏れないように鼻をつまみ、少しずつ勢いをつけて鼻に息を送ります。これをしたことにより耳が痛くなってしまった場合は、すぐにやめるようにしますが、多くの場合は耳が「シュポッ」となり、空気が抜けるような感覚になるはずです。
その後つばを飲み込むと耳管が一瞬だけ開いて、中耳と外界との空気が行き来するようになるため、痛みや聞こえづらい症状が軽減されるでしょう。このやり方は「耳抜き」と呼ばれ、飛行機で耳の痛みを軽減する最も簡単で効果的な方法だと言えます。

完全に気圧の変化が落ち着くまで、何度か行うと良いでしょう。また鼻が詰まっている場合は、鼻をかむなどして先に鼻づまりを解消しておくようにしてください。

赤ちゃんや小さいお子様の耳抜き方法

赤ちゃんは耳管が狭く、耳抜きが上手にできないため泣いてしまうことが多いです。赤ちゃんの耳抜きをさせる方法としては、ミルクやおっぱいを飲ませると良いでしょう。離陸時は安定飛行に入るまで、着陸時は下降から着陸が終わるまでの間飲ませてあげると効果的です。ミルクを嫌がる場合は、おしゃぶりなどをくわえさせても自分の唾を飲みこみやすくなるので、同様の効果が期待できます。

また1~2歳の小さなお子様であれば、ジュースなどを飲ませるようにしましょう。一気に飲ませるのではなく、少しずつ時間をおきながら飲ませると良いでしょう。幼稚園児以上のお子様であれば、アメをなめさせても耳抜きが行えると言われています。

一度耳が痛くなってしまうと、なかなか解消されない場合もあります。ひどくなる前に耳抜きなどを行って、工夫してみてはいかがでしょう。